友達夫婦が、名古屋・藤が丘にちいさなお店をオープンさせたので、遊びに行きました。
ギャラリー、輸入雑貨(特にドイツ)、カフェスペースのある、
とてもゆったりとした空間です。
「時折」tokiori
りょうちゃんとポキちゃん。
このふたりとの出会いは、それぞれまったく別だったのです。
ポキちゃんは、わたしが通っていた大学で助手のしごとをしていました。
科は違うので直接お世話にはなっていないし、面識はありません。
構内で歩いている姿とかをたまに見かけるくらいでした。
大学を卒業した直後に、りょうちゃんと知り合いました。
ハポン劇場の出演者のひとりでした。
りょうちゃんの旦那さんというのが、ポキちゃんでした。
ハポンの公演が終わって、りょうちゃんとポキちゃんは留学のためドイツに旅立ちました。
「遊びにいきたい!」と言ったら、「ぜひおいで」といってくれました。
出演者の他の子と一緒に、ドイツへ旅行に行くことになりました。
そしたら、誘ってくれた友達は旅行にいけなくなって、
ひとりぼっちででドイツ旅行に行く事になってしまったのでした。
それで、りょうちゃんに連絡をして、
ふたりの住むライプチヒという街まで会いに行ったのです。
実を言えばそれまではそんなに親しい仲というわけでもなかったので、
いきなりドイツの家にまで乗り込んで来て、さぞ驚いたろうと思います。
ふたりの家は本当に居心地が良くて、
ドイツでは結局ほとんどふたりの家に泊まらせてもらい、
その家を拠点にしていろいろ廻りました。
ひとりで列車にのってどっか行ったり、
りょうちゃんと2人でグリム童話の話のモデルの街に行ったり、
ポキちゃんの通う美術学校や、廃墟のギャラリーに3人で出かけたり。
夜にはお家に帰って、おいしいごはんを作ってくれて
それを食べたりコーヒーを飲みながら、3人でいろいろお話しました。
ふたりの向こうでの友人にも会わせてくれました。
毎日すごく楽しかった。
その後ふたりの家を出て、チェコやポーランドにひとりで行きましたが
ポーランドで詐欺師にお金をだまし取られてしまい、
ひどく傷ついてまたふたりの元に泣きつきました。
ふたりは暖かく迎え入れてくれて、本当に安心しました。
ライプチヒの地元の人だけが来るような蚤の市につれてってくれたのですが、
すっごく良い市場で一気にテンションは高揚。
人形とか、そういうのばっかり面白がって写真にとってたけど
ちゃんと、良いものたくさん売ってた。DDR(旧東ドイツ)時代のものとかも。
本当に本当にお世話になりました。
ふたりが居なければ、良い旅行できてなかったことでしょう。
ふたりは去年の暮れに帰国したのですが、
のんびり暮らしていきたいと、
ふたりの好きな物だけを置いた、すてきなお店をはじめてしまいました。
すっきりとした白い壁に、きちんと並べられた道具や雑貨たち。
ゆったりとした時間が流れていて、
なんだか、ふたりが住んでいたドイツのおうちのような、居心地の良さでした。
古道具や雑貨が好きな人は、是非遊びに行ってみてください。
6月には写真展がおこなわれるようです。
地下鉄東山線・藤が丘駅から5分くらいの場所にのんびりとあります。
「時折」という店名、とってもふたりに合っています。
ドイツでのワンショット。
ポキちゃんとりょうちゃんと、
チェコで出会ったマリオネットの青木さん。
ちなみに青木さんは今、喫茶Jaajaに居ます。